鍛造

鍛造(たんぞう、forging)とは、金属加工の塑性加工法の一種で、金型を使用する「型鍛造」と、使用しない「自由鍛造」に大別される。


型鍛造
上下1組の金型の間に材料を入れ、機械で押し潰して狙った形状に加工する方法で、同一形状の製品を大量生産することに向いており、高い寸法精度を得られ、スピーディーに成形加工を行うことが可能である。
ただし、金型製作に初期費用が必要となるため、少量生産には不向きと言える。
型鍛造は、その加工温度によって「熱間鍛造」「冷間鍛造」があるほか、それらの中間温度で両方のメリットを得る「温間鍛造」も行われている。


自由鍛造
金属をハンマー等で叩いて圧力を加えて変形させる手法で、古くから刃物や武具、金物などの製造技法として用いられてきた。
金型を用いず、ハンマーや金敷と呼ばれる表面が平面または曲面の工具を使って材料に圧力を加え、伸ばし・据込み・穴あけ・せぎり・切断等の作業を行って目的の形状に加工する方法である。
刀鍛冶が金床の上で槌を振るう日本刀の製作がこの自由鍛造に当たる。
工業製品では、船舶用クランク軸(熱間鍛造)や発電用タービンローター、原子炉圧力容器、圧延機のロールなど、大型鍛造品等の一品生産に利用されている。
冷間鍛造は、中華鍋の叩きだしなどで使われている。


インゴット
製鉄会社より調達される。
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加熱炉、予熱路
加熱炉の排熱は、隣接する予熱炉に送られ、インゴットを予熱する。
インゴットは、予熱路で暖められたのち、加熱炉で加熱する。
Dcim18188/DSC_0436. Dcim18181/DSC_2241. Dcim18190/DSC_0607.

加熱されたインゴットは、クレーンで運ばれ、鍛造される。
Dcim18189/DSC_0547. Dcim18189/DSC_0563. Dcim18189/DSC_0577. Dcim18190/DSC_0688. Dcim18190/DSC_0671. Dcim18181/DSC_2217.

Dcim18191/DSC_0758. Dcim18191/DSC_0759. Dcim18191/DSC_0760.

刃の交換
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鍛造品
Dcim18188/DSC_0391. Dcim18188/DSC_0398.



参考
造船所
船の設計研究施設
船のできるまで
船のできるまで(船台竜骨建造方式)
船のできるまで(船台ブロック建造方式)
進水式
引渡式
鋲接と溶接
鍛造
日本の艦艇建造所
世界の重工業企業

  • 2024.11.10 2772w2 佐世保港 佐世保重工業株式会社 2024年 工場見学会、長崎⇒羽田 /



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    新規作成日:2024年11月19日/最終更新日:2024年11月19日