TSL スーパーライナーおがさわら

TSL「スーパーライナーおがさわら」を保有する潟eクノ・シーウェイズは、平成15年1月に、三井造船梶A小笠原海運鰍フ間でそれぞれ造船契約、用船契約を締結した。
平成15年8月8日には、三井造船葛ハ野事業所にて、の起工式が挙行され、建造が開始され、平成16年11月13日に進水式が行われた。
TSL「スーパーライナーおがさわら」の就航により、本土から小笠原へのアクセスが大幅に改善され(片道25.5時間→約16時間、週1便→週2〜3便)、島民の利便性の向上や小笠原の活性化に大いに寄与することが期待されていた。
TSL実用化第一船となるTSL「スーパーライナーおがさわら」は、当初平成17年春に小笠原航路に就航を目論まれていた。
が、平成17年の燃料費高騰により、運行助成金等の目処がたたず、小笠原海運側は一旦契約を解除する形となった。
片道の燃料は約600-700キロリットルとも言われ、約4000-5000万円が必要となる。
船はほぼ完成しており、目下、関係機関において調整が行われている。


船型: 空気圧力式複合支持船型(TSL-A型)
全長: 約140m
全幅: 29.80m
深さ: 10.50m
喫水: オフクッション 5.00m、オンクッション 2.40m
総トン数: 約14,500t
船速: 38kt
航続距離: 2200km
主機関: LM2500+(40,500SHP)×2基 、高速ディーゼル機関×4基
推進装置: ウォータージェット×2基
旅客定員: 742名
貨物積載重量: 210t
建造所: 三井造船(株)玉野事業所
運航会社: 小笠原海運(株)


テクノスーパーライナー(TSL)は、国の支援の下に開発された新形式の超高速船で、次のような特徴をもっています。
・抜群の高速性で従来の輸送時間を大幅に短縮でき、荒れた海でも安全に航行できます。
・従来の高速船では不可能だった大型トラック等の輸送をすることができ、TSLが大型の超高速カーフェリーとして就航 すれば、海上に高速道路を造る事と同様の効果を生み出すことが期待されています。 

研究開発
TSLの研究開発は、平成元年から開始され、平成元年〜平成6年度にかけて、水槽実験やシミュレーション技術等の要素技術の開発を行った後、実海域模型船「疾風」、「飛翔」の建造・試験を通じて、基礎技術を確立しました。
平成7年度には、「飛翔」により、実用化に向けた安全運航、輸送システム等について、総合実験を実施し、様々な基礎データを収集するとともに、TSLが十分な安全性と良好な耐航性・定時性が確保できることを実証しています。
「飛翔」は、実験終了後、静岡県が購入し、平成9年から防災船兼カーフェリー「希望」として静岡県で就航しています。
平成12年3月には、「希望」を用いた国際実験航海(長崎〜上海)が実施され、TSLが国際航海にも十分に耐えうることが実証されました。


戻る TOPに戻る

新規作成日:2005年10月9日/最終更新日:2005年10月9日